たまこです。いつもたまこの知恵袋をご利用いただき、ありがとうございます。
たまこ、こんにちは!今年もあと少しだね。
京香ちゃん♡こんにちは。
うん。新年が待ち遠しいよ^^
これから鏡餅とお供え物の買い出しに行くところなんだ♪
そろそろ用意しなきゃだよね(汗)
そういえば、いつも鏡餅って何も考えずに飾っていたけど、どんな意味があるんだろう?
うーん。言われてみれば・・・
私もよく分かってないかも。
私、気になりますっ!
ちょっと今から調べてくるねー!
あっ!たまこー。
たたたたたっっ
行っちゃった。。。
今年もあと、もう少し!晴れ晴れしい新年がやってくるまで、待ち遠しくなってきました♪
毎年、お正月を迎える際に飾る鏡餅(かがみもち)。
たまこの様に、飾る意味を気にせずに飾ってこられた方もいらっしゃるかと思います。
たまこも子供の頃から、まんまるのお餅が段々になって飾られているお正月の風物詩という印象を持っているだけでした。
でも大人になるにつれ、神事、仏事など、日本の様々な行事には意味があることを知りました。
行事に参加する人たちにはそれぞれに思いがあることも学びました。
きっとお正月に飾る鏡餅も、飾る意味やしきたりがあるはずです。
今回の記事では、そんな鏡餅の伝統的な飾り方や飾る宝飾品の意味をまとめましたので、ご紹介させて頂きますね。
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鏡餅とは、年神様へのお供え物
お正月に飾る鏡餅は、神様への感謝の気持ちと家族への健康を願い添えたお供え物のひとつです。
お正月に年神様(歳神 - としがみさま:正月に家で祭る稲作や穀物を守る神様)へのお供えとして住宅の床の間に飾ります。
鏡餅は、歳神様へのお供え物です。
ここでは基本的なお供えの仕方をご紹介しますが、感謝の気持ちが込められていれば、紹介した飾り方の通りに飾らなければならないということはありません。
それでも、ただやみくもに飾るだけよりも飾る素材のひとつひとつに込められた意味を知りながら飾った方が、神様に対する感謝の気持ちも入りやすいですよねっ。
鏡餅を厄よけの意味を込めて飾る地域もあり、神様に対して失礼の無い飾り方をして、一年を無病息災で過ごしましょうっ!
鏡餅は、地域によって飾り方が異なるってことも多いようです。
今回紹介している方法とは異なる特別な飾り方を見かけたら、伝統の風習や飾り方に込められた意味をその土地の方に聞いてみるのも素敵ですねっ!
鏡餅の飾り方と飾る意味
伝統的な鏡餅の飾り方をご紹介致しますね。
実際の飾り方を10個のステップに分けて飾る意味とともに紹介しますので、ご参考になさってください。
正しい鏡餅の飾り方は、地域によっても変わりますので、自分たちの地域との飾り方の違いなんかも発見して頂ければ、嬉しく思います♪^^
鏡餅を飾る時は、まず三方(さんぽう)を用意して、三方の上に四方紅(しほうべに)や奉書紙(ほうしょがみ)などの紙を敷きます。
このとき、紙は四方に垂らすようにします。そして、その上に裏白(うらじろ)と譲り葉(ゆずりは)を四隅に出すように敷き、その上に御幣(ごへい)または紙垂(しで)と共に鏡餅(かがみもち)を二つ重ねて据えます。
鏡餅の上には、馬尾藻(ほんだわら)、串柿(くしがき)、橙(だいだい)、干し鯣(ほしするめ)、海老(えび)などを置き、昆布(こんぶ)を長く垂らして飾り立てます。
形式ばったものは、鏡餅の上に紅白の菱餅(ひしもち)を置いたりします。
なにやら聞き慣れない名前が飛び交っていますね(汗)。
飾り付ける順番を簡単に書いてみました。
鏡餅の飾り方10個の手順
言葉に書き出すと手順が複雑に見えるかもしれませんが、飾り付け自体は5分程度で終わりますので、焦らずに取り組んでくださいねっ!
それでは、次からは一つひとつを順番に、伝統的な鏡餅の飾り方や意味についてご紹介致しますね。
step
1
三方を用意して、四方紅または奉書紙をはみ出す様に敷きます。
三方(さんぽう)とは?三方の飾り方と意味
三方(さんぽう)とは、神様へのお供え物をするときの台座のことです。
前と左右の3箇所に穴が開いていて、台の三方向に穴が開いていることから「三方」と呼ばれています。
穴の開いていない面を神様の方に向けるように置きます。
「三宝」と書かれている場合もあります。
三方は、主に神事に使用されますが、昔は身分の高い人への献上品を持って行く際にも使われていました。
神社で巫女様がお供えを神様に持って行くイメージとかありますよねっ♪
実はお寺でも同様のものが使われますが、神事では檜などの白木(しらき - 着色されていない状態)を使用し、仏事では漆(うるし)で塗られた塗り物を使用していますっ。
三方のお盆部分(折敷 - おりしき)には、縁の板を留めるためにつなぎ目があります。
このつなぎ目は、神様へ向けない様に手前にくるようになっているんですよ。
三方の上の紙の載せ方
三方の上には、紙をはみ出す様に載せます。
四方紅(しほうべに)または奉書紙(ほうしょがみ)を載せますが、現在は半紙が使われる場合も多いようです。
三方の穴の空いた面に、紙の角が来る様に敷きます。
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上記の商品は、三宝と四方紅がセットになった商品のようです。
単品の場合は、こちらから見てくださいね。
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四方紅(しほうべに)とは
四方紅とは、四方を紅く縁取った紙です。災いを払い、一年間の繁栄を祈願する意味があります。
奉書紙(ほうしょがみ)とは
奉書紙とは、室町幕府が公文書として用いるなど、室町時代から漉かれていた格式高い伝統用紙です。
三方に載せる半紙の折り方
三方に載せる紙は通常、四方紅や奉書紙を使用しますが、最近では簡易的に半紙を使用する場合が多いようです。
半紙を使用する場合は、正方形に折らなくて、切って使用します。
step
2
紙の上に、ウラジロとユズリハをはみ出す様に載せます。
裏白(うらじろ)・ゆずり葉(ユズリハ)の飾り方と意味
三方の上に紙を敷いたら、ウラジロとユズリハをその上に、四方の角にはみ出す様に載せていきます。
ウラジロとは
ウラジロは、シダ植物の一種で葉っぱの裏が白いのでウラジロ(裏白)と呼ばれています。
葉の裏が白いことから裏を返しても真っ白で清浄な心であるようにと願ったものだそうです。
古い葉とともに新しい葉も一緒に伸びることから、永く栄えるという縁起を担いでいます。
また、対の葉が生えていて「白い=共に白髪が生えるまで」ということから夫婦仲がいつまでも続くという縁起物の意味もあるようです。
共に白髪が生えるまで仲睦まじい夫婦という意味は、なんとも素敵ですよねっ!
ウラジロは白い裏面を上にして使用します。
ユズリハとは
ユズリハは、春先に若葉が出ると、前の年の葉っぱが若葉に譲る様に落葉することから「譲り葉」と名付けられたようです。
また、新しい葉が出てから古い葉が落ちるので、家督を親から子に譲るのを祝う意味もあります。
親が子を育て、家が代々続いて行く様子に見立てて、ユズリハは縁起物の植物として正月のお祝いに使用されています^^
step
3
ウラジロとユズリハの上に、御幣または紙垂を飾ります。
御幣(ごへい)・紙垂(しで)の飾り方と意味
ウラジロとユズリハを載せた上に、御幣(ごへい)または紙垂(しで)を垂らす様に載せて行きます。
御幣とは、神祭に使われる用具のひとつで、紙を切り細長い木にはさんで垂らしたものです。神社などで神様をお招きするときにも使われますよね。お祓いにも使われています。
紙垂(しで)とは、御幣に使用する紙の部分のことをいいます。特殊な断ち方をして折った紙で、単に垂とも、四手とも書きます。紙の切り方や折り方には、様々な流派があって、地域で変わる場合があるようです。しめ縄にも使われていますよね!
紙垂を折る際は、先程にも紹介した奉書紙を使います。御幣や紙垂は、四方に大きく手を広げ繁栄を祈ったもので、紅は魔除けを示すことから、紅白の御幣を使用する場合もあります。
御幣・紙垂の作り方
御幣や紙垂は、奉書紙や半紙を使って自分でつくることも出来ますよ。動画で作り方を解説されている方がいらっしゃいましたっ!
step
4
いよいよ鏡餅を飾ります。
鏡餅の飾り方と意味。鏡餅を二つ重ねて飾るのはなぜ?
御幣または紙垂を敷いたら、いよいよ鏡餅を飾りますっ。鏡餅は丸くした餅を大小2つ作り、重ねるように載せて飾ります。
鏡餅といわれる理由は、昔の鏡が円形だったため、人の魂(心臓)を模したことから丸い餅になったといわれています。
鏡は古くから神様の宿るところと言われ、神社でも御神体として祭っているところもありますよね。
大小2つのお餅を重ねあわせるのは、月と日(陰と陽)を表していて、幸福と利益が重なって縁起がいいと考えられたからとも言われています。
鏡餅は三種の神器の一つ、八咫鏡(やたのかがみ)を形取ったものとも言われていますっ。
step
5
鏡餅の上に馬尾藻(ホンダワラ)を飾ります。
馬尾藻(ホンダワラ)の飾り方と意味
続いて、鏡餅の上に馬尾藻(ホンダワラ)を飾ります。
馬尾藻とは、ヒジキなどの海藻の一種です。藻草に胞子を付けている様子が子供を抱えているように見えることから、子孫繁栄の意味があります。
step
6
鏡餅の上に、串柿(クシガキ)を載せます。
串柿(くしがき)の飾り方と意味
鏡餅の上に、馬尾藻とともに串柿を飾ります。
串柿は1本の竹串に干し柿を10個並べ通します。
外側に二個ずつ、内側に六個並べて、一貫統一の心を串で通し「外にニコニコ、内むつまじく」の願いを形にして鏡餅の上に横向きにして載せます。
串柿には収穫の喜びが込められ、五穀豊穣の意味があります。柿は長寿の木とされ、柿も「嘉来」と漢字を書いて、喜びが来るというおめでたいものという意味もあります。
串柿は三種の神器の一つ、天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)を形取ったものとも言われていますっ。
串柿は手に入りにくいかもしれませんが、限定で通販しているところもありましたっ。
step
7
串柿の上に、橙(ダイダイ)を載せます。
橙(だいだい)の飾り方と意味
串柿の上には、橙を飾ります。飾るときは、崩れない様にバランスを取っておいてくださいね(汗)。
橙は、代々家が続きます様にとの願いを込める一品です。
橙は、一度実がなると七年は落下せずに復活再生を繰り返して生きながらえると言うところから、縁起がよく、長寿の家族に見立てて家族繁栄の意味があります。縁起のよい植物として正月のしめ縄にも使われていますよね。
鏡餅に使う橙は三種の神器の一つ、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)を見立てたものとも言われていますっ。
橙は実が大きいので、小さめの鏡餅ではバランスが悪くなってしまいます。その場合は、橙に見立てて、ミカンを使用してくださいっ。
step
8
干しスルメ、海老、昆布を飾り付けます。
鏡餅の見栄えが次第に豪勢になってきましたね!続いて、干しスルメ、海老、昆布などを飾り付けていきます。
干し鯣(ホシスルメ)の飾り方と意味
スルメは「寿留女」とも書き、めでたい食べ物とされています。非常に日もちがよいので、末永く幸せが続くという意味があります。
干しスルメを飾るときは、鏡餅の上に置くか、2つ重ねた鏡餅の間に挟み込んで飾ります。飾るのが難しい場合は、昆布と一緒に細かく切り、お米と一緒に半紙にくるんで供える方法もあります。
海老(エビ)の飾り方と意味
海老は、海老のように腰が曲がるまで長寿でいられるように願いを込めて飾ります。
また脱皮は生命の更新を象徴するとされ、長寿を表す縁起物の代表格ですっ。
海老は、橙にかぶせるような形で飾ります。固定する時には、次に紹介する末広(扇)に結ぶ形で固定します。
昆布(コンブ)の飾り方と意味
昆布は、「よろこぶ」の語呂合わせがあり、また結納品としても「子生婦」として古くから重宝されてきた、おめでたい食べ物です。
昆布は、お餅の上に載せて長く垂らす様に飾り付けます。干しスルメと重ねて飾ると綺麗に飾れます。
地域によっては、2つ重ねた鏡餅の間に挟み込む場合や、お餅の下に敷く場合もあります。
干しスルメと同様に飾るのが難しい場合は、干しスルメと一緒に細かく切って、お米と一緒に半紙にくるんで供えるという方法もあります。
step
9
最後に末広を飾り付けます。
末広(すえひろ)の飾り方と意味
最後に末広を飾ります。末広とは紙が両面に貼られた扇です。
結婚式などのお祝いの席でも礼服に添えて使用されることから「祝儀扇」や「飾り扇」とも呼ばれています。
鏡餅で使用する末広は小さめのものを選ぶとバランス良く飾れると思います。末広は扇のその形から末広がりの繁栄を願ったものです。
末広は、上の写真のように竹串とセットとなっているものをお餅に刺して固定するのが簡単です。
通常の扇型の末広の場合、割り箸などの細い棒に固定した後、それをお餅に刺すことで固定します。
step
10
鏡餅の飾り付けが完成しました!
遂に鏡餅が完成ですっ!色々と飾り付けて長い道のりでしたが、年神様への感謝の気持ちをたくさん込めることができたと思います。
まとめ
伝統的な鏡餅を飾り付ける方法を、飾る意味と併せてご紹介させて頂きました。
地域や土地柄によっては、それぞれ伝統的な飾り方が異なる場合がありますので、今回紹介した鏡餅の飾り方は一例としてご参考になさってくださいね♪
現在は、伝統的な飾り付けを簡便化したものが主流になりつつありますね。
それでも、なぜその飾り付けが飾られているのか?を知って、歳神様への感謝の気持ちを忘れずに来る新年を晴れ晴れしく一緒に迎えましょう♪
鏡餅は、歳神様への感謝の気持ちを忘れずに!
今日もたまこの知恵袋を読んで頂き、ありがとうございましたっ!