こんにちは。たまこです。
神前で御祈祷を受ける際や、神前結婚式を行う際、また神前ご葬儀で弔問・会葬される際の御作法に玉串奉奠(たまぐしほうてん)と二礼二拍手一礼の拝礼があります。
玉串奉奠は神様へお供えをする際に行う作法のひとつですが、一般的には神前でのご葬儀に参加される際に必要となります。
神前でのご葬儀に参加される際、葬儀は生前に故人様が信仰していた宗教で行われますので、故人様へ礼を尽くす意味にもその作法にのっとった形で拝礼させて頂くことが望ましいです。
この記事では、神前でのご葬儀に必要となる玉串奉奠の作法について詳しく解説します。ご参考になれば嬉しく思いますっ!
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玉串奉奠(たまぐしほうてん)とは?
玉串奉奠とは、玉串(たまぐし)を奉奠(ほうてん)するという意味で
神式でのご葬儀の際に故人を偲ぶための大切な作法です。
仏式での焼香にあたる作法が、神式では玉串奉奠ということになりますっ。
玉串とは
玉串とは、榊(さかき)の枝に紙垂(しで)を付けた神聖な枝です。
上記の写真が玉串になります。榊の枝に付けた白い紙は、紙垂(しで)と言って、地鎮祭やお正月の鏡餅などにも使われています。
紙垂の詳しい説明は、下記を参照なさってください♪
紙垂(しで)とは、御幣に使用する紙の部分のことをいいます。特殊な断ち方をして折った紙で、単に垂とも、四手とも書きます。紙の切り方や折り方には、様々な流派があって、地域で変わる場合があるようです。しめ縄にも使われていますよね!
鏡餅の飾り方 - たまこの知恵袋
奉奠とは
奉奠(ほうてん)とは、辞書によると「つつしんで供えること」と書かれています。
奉奠:つつしんで供えること。
三省堂 スーパー大辞林3.0
奉奠:神前に、つつしんで供えること
新明解国語辞典
玉串奉奠とは、故人さまへの思いを玉串にのせ、神様につつしんで捧げるという意味が込められています。
玉串奉奠のささげ方
ここからは、玉串奉奠の正しい作法をご紹介させて頂きます。
大まかな流れは、
1、祭主から玉串を受け取る
2、玉串案と呼ばれる玉串を置く台に移動する
3、玉串を回転させて、台に置く
4、二礼二拍手一礼をして下がる
という流れですが、それぞれに正しい所作がありますので、詳しくご紹介させて頂きますね。
1、祭主から玉串を受け取る
玉串を祭主から受け取ります。
自分の番になりましたら、祭主に一礼をし、玉串を両手で受け取ります。
祭主から玉串を差し出された際、玉串の根元が右側、葉の部分が左側になるように渡されますので、右手で玉串の根元を持ち、左手の手のひらに葉の部分を載せるように持ちます。
2、玉串案の前に移動する
玉串を受け取ったら、ご遺族様に一礼をし、玉串案(たまぐしあん)と呼ばれる玉串を置く台の前に移動します。
玉串案の前に移動したら、奉奠する前に一礼をしましょう。
3、玉串を奉奠する
玉串を玉串案に置く前に、右手に持った根元部分を神前に向き直します。
必ず、時計回りにまわして、玉串の根元部分が神前に向くようにしましょう。
4、二礼二拍手一礼をする
玉串奉奠をしたら、二礼二拍手一礼をします。
二礼二拍手一礼に関しては、別記事にもまとめていますので、宜しければご覧ください♪
二礼二拍手一礼の正しい作法 - たまこの知恵袋
二礼二拍手一礼の方法
玉串奉奠(たまぐしほうてん)の後、
- 二回深く礼をします。
- 二回忍び手で拍手をします。
- 思いを込めて、一回深く礼をします。
二礼二拍手一礼の中の忍び手とは、音がならないように拍手をする方法です。
二礼二拍手一礼の記事でもご紹介させて頂いていますので、よろしければご覧くださいっ
玉串奉奠のささげ方を動画でご紹介
八光殿様が動画で玉串奉奠の方法をご紹介くださっています。非常にわかりやすい動画をありがとうございますっ。
まとめ
神式でのご葬儀の際の玉串奉奠の意味や正しい作法をご紹介させて頂きました。
故人様を偲ぶ会葬の際に、正しいお作法でお見送りすることが出来れば、故人様も喜ばれると思います。
少しでもこの記事がお役に立てれば嬉しいですっ♪
本日もたまこの知恵袋を読んで頂き、ありがとうございましたっ