寒い季節になりましたね。たまこは寒い季節も結構好きなのですが、みなさまはいかがでしょうか。冬の時期はかわいいお洋服もたくさん店頭に並びますし、ちょっと面倒な時もありますが、重ね着の組み合わせを考えるのも実は楽しかったりします^^
さて、そんな寒い季節ですが、冬場特有の困ったこともありますよね。例えば、毎日窓に発生する結露の問題。毎朝起きると窓ガラスがびっしょりに濡れていて、寒さがいっそう身にしみる感じがします。
窓ガラスに付いた水滴を毎日拭き取るのも面倒だし、かといって放っておくのもなんか違う気がするし。。。一体、どうすれば正解なんだろう?と、ちょっと悩ましく思えます。
そんな厄介者な結露さんですが、そもそも結露ってどうして発生するのでしょうか。結露の原因と仕組みを調べてみましたので、わかりやすく説明したいと思いますっ。意外と見落としがちな発生源も紹介しますので、結露対策にお役立てくださると嬉しいですっ!
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結露とはいったい何?結露の原因と仕組みを分かりやすく解説
冬の寒い時期には、窓や玄関のドアなどの内側がびっしょり濡れている場合がありますよね。この水が発生する現象を結露(けつろ)と呼びます。一体結露とは、どんな現象なのでしょうか。結露が発生する原因と仕組みを解説させて頂きますっ。
ズバリっ!!
結露とは、空気中に含まれている水蒸気が冷やされて、水に変化することを言うんです。
鍋の中の水を火にかけて温度を上げて沸騰させると、水が蒸発して水蒸気に変わりますよね?結露は、それの逆と思ってください。
空気が冷やされることで、空気中の水蒸気が水に変化しちゃってるんですね!では、いつ空気中の水蒸気が冷やされているのでしょうか。
じつは、結露はお部屋の中で一番寒いところから発生します。
そう、部屋のなかで一番寒いところが、窓であったり、玄関ドアであったりするわけです。そして、夜間が一番冷え込む時間帯ですので、夜中のいちばん寒い時間帯に、一番温度が下がる場所で結露が発生して、朝起きると窓が一面びっしょりだったりするわけですね!
でも、ここで単純な疑問。空気中にそんなに水分ってあるの?
空気中の水蒸気が水に変化したものが、結露だということがわかりました。では、空気中にはどれくらいの水蒸気が含まれているのでしょうか。
空気中にどれくらいの水蒸気が含まれているのかを表したのが、みなさんご存知の湿度です。
例えば、24℃で湿度が60%の場合、1m(メートル)四方の空気の中には、約13g(グラム)の水蒸気が含まれています。
13グラムって、結構少ないなーって思いませんでした?実は、たまこはこの計算をしたとき、空気中に水蒸気が13グラムしかないのに、なんで窓ガラスにはあんなにいっぱい水滴が付くのか不思議に思いました。
13グラムの水って13ccってことですよね。コップにちょびっとですよね??しかも、その水蒸気が全部、結露するわけじゃないですよね。だから、もっと具体的に計算してみましたっ。
たまこは、凝り性なんです(笑)
部屋の広さや気温などは下記のとおりで、実際の冬場の状態をイメージして計算しました。
たまこの部屋の広さ:8畳(13.25m2)
たまこの部屋の高さ:2.3m
たまこの部屋の容積:約30m3
室内温度:24℃
室内湿度:60%
空気中の水蒸気量:13g / m3
室内の水蒸気量:13g × 30m3 = 390g(グラム)!?
わぁ!実際のお部屋の大きさで計算してみると、意外と多くの水蒸気が含まれてました(汗)
さらに、実際に夜間の外気温が下がって、室内の水蒸気がどれくらい結露するのかを計算してみました。
外気温:2℃
2℃の時の飽和水蒸気量:約5.6g / m3
室内の飽和水蒸気量:5.6g × 30m3 = 168g(グラム)
390g ー 168g = 222g(グラム)!?
なんと!222グラムもの水が発生するようです!およそコップ1杯分の水ですね。
確かにこれくらいの水が窓に結露しているのかも。。コップ1杯分の水をスプレーで窓ガラスに全部吹きかけたら、同じくらいの結露になりそうだと思いました。
実際に計算してみると、結構な量の水蒸気が結露しているんですね。自分で計算してみて、自分で少し驚きました(笑)
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上記の計算だと、室内の湿度は60%で計算していましたが、実際には生活の仕方によって、もっと湿度が高くなる可能性があって、その場合はもっと多くの水蒸気が結露することになりますね。
そして、ここでちょっと怖いお話。
内部結露についても知ってもらいたいと思います。
実は、結露対策で一番大切なのは『内部結露対策』なんです。
先ほどの計算では、およそコップ一杯分(222cc)の結露が発生すると計算できました。
では、ここで窓面に結露が発生しないようになる結露防止フィルムなどの結露対策商品を貼ってみましょう!
すると、次の日の朝から窓に発生していた結露がほとんど無くなりました!!
わーい!わーい!結露が無くなったよー!
と、安易に喜んではいけません。
消えたはずのコップ一杯分の水。
今度は、窓の次に寒い場所で、再び結露し始めます。
窓の次に寒い場所。。。??
実は、押入れや、壁の中、床下なんです。
今度は、毎日コップ一杯分の水が押入れの壁面や、壁の内部、床下などで発生するようになっちゃうんです。
押入れの中が妙に湿気ていたり、カビ臭かったりしていませんか?
あるいは、白い壁紙に黒いポツポツ模様が浮かんできていませんか?
何もこぼしていないのに、フローリングの床が濡れていたことありませんか?
押入れの中で毎日コップ一杯の水が結露していたら、あっという間にカビちゃいますよっ。
このように、押入れの壁の中や床下、お部屋の壁の中で発生する結露を建築の専門用語で『内部結露』と呼びます。
建築家にとってみれば、当たり前の知識である内部結露ですが、一般的にはほとんどの人が知らないことだと思います。
押入れの中や壁の中、床下の結露を防ぐことは大変難しく、建築家の中でも環境工学を専門とする大学の先生は『内部結露が起こるくらいなら、窓で結露させた方が断然良い』と言うくらいなんです。
窓の結露なら拭き取ることができますが、壁の中の結露は拭き取ることができませんよねっ!
そして、内部結露はカビを発生させるだけでなく、シロアリにとっても最高の環境を作ってしまいます。
内部結露がシロアリの発生を促して、気付いたときには家中の柱がシロアリに食べられていたという実例もあるんですよ。
ですから、内部結露を起こさせないためにも、計画的な結露対策が必要になってくるのです。
安易な結露対策グッズが、取り返しのつかないシロアリ被害に繋がらないために、こちらの記事ではオススメの結露対策グッズを紹介しています。
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さて、話を戻しましょう!
先ほどの計算では、お部屋の中でコップ一杯分の水が結露の元になったわけですが、その水蒸気の発生源はお部屋の中のどこにあるのでしょうか?
結露の意外な発生源。あなたのお家は大丈夫?
では、実際の生活で、結露の発生源とも言える、室内の湿度を上げてしまう原因には、どんなものがあるのでしょうか。室内を見渡してみると、結構意外なものも原因であることが分かりました。
・料理をするときのガスコンロ(煮炊きするだけじゃなくて、ガスを燃やすことでも水蒸気が発生しています。)
・炊飯器の水蒸気
・電気ポット
・食器を洗うときにお湯から出る湯気
・お風呂に入った後に、開けっ放しのドア
・加湿器
・室内でお鍋をやったとき♪
・石油ストーブ
・部屋干しの洗濯物
・観葉植物
・ペットのお水
などなど。ざっと部屋を見渡すだけでも、これだけ水蒸気の発生源が見つかりました!
結露の原因から食い止める!すぐ出来る結露対策はこれ
結露を防ぐ為には、原因から食い止めるのが一番効果的です。でも、先程挙げた水蒸気の発生源から水蒸気を出さなくするのは難しいですよね。実際に生活していて必要なものを無くすわけにはいきませんっ。
だから、思い切って換気して空気を入れ替えちゃいましょう!
夕飯に鍋物を食べた時や、今日は水蒸気がたくさん出てるなぁーって感じたときだけでも良いと思います。お布団に入る直前に5分くらい窓を開けて空気を入れ替えるだけでも、十分な効果がありますよ!
窓を開けるのは寒いから、どうしても嫌っ!!って人には、除湿器がオススメですっ!寝ている間だけ除湿器を動かしているだけでも、結構な量の水蒸気が取れますよ♪
たまこがおススメする除湿器もこちらの記事で紹介していますので、よかったら覗いてみてくださいねっ☆
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まとめ
結露の原因と対策方法について、なるべく分かりやすく説明したつもりですが、いかがだったでしょうか。結露が空気中の水蒸気を冷やすことで発生して、部屋では一番冷えやすい窓や玄関ドアで結露しやすいということがわかりました。
そして、たまこは実際に室内でどれくらいの量の水蒸気が結露するのかを計算してみて、良い勉強になりました^^
内部結露の話も本当に怖いですよね。安易な結露対策がカビやシロアリを寄せ付けているなんて、考えただけでもゾッとします。
最近の住宅は高気密・高断熱の住宅が多く、水蒸気の逃げ場が無く、より結露しやすいみたいです。換気扇を使ってお部屋の換気をするときは、空気がちゃんと入れ替わるように換気扇から一番遠いところの窓を少しあけてあげてくださいね!
今日も、たまこの知恵袋を読んで頂き、ありがとうございましたっ